み群さんの世界には、私が子供だった頃から 大切にしていた言葉がたくさん散りばめられていました 「カスタネットの月」 との出会いは ☆必然☆ のような気もしますし、これからの私の宝物になりそうです。今回、この公演に参加できること 本当に幸せだと思っています。心に響いた気持ちを 素直に表現できたら…と思っています。

 
演出の斎藤さんは大樹初参加ですが、僕がご一緒するのは三回目。毎回、僕の隠れた側面をいじくり、引っ張り出してくれるのですが、今回はまた難題をふっかけられました…み群さんに怒られないかな…あの人どうかしてます(笑)

 
前回大樹客演から4年。私事ですが、母の認知症と急死、99歳の祖母の看取り、父の10万人に二人の希少がん罹患、両親の為に17年立派に孫の役を果たしてくれたネコの死…生老病死を自らのものと感じる日々でした。生と死は隣りあっていて、すぐ隣に引っ越すようなものだといつも感じさせてくれるみ群作品で舞台復帰です。

 
「何回か拝見してましたが、今回初めて出演することになり、嬉しさと共に不安を感じています。独特の世界観を持つ、み群さんの作品は、表現するにはやはり難しいです。
当たり前のことですが、字面を追ってはいけない、心のヒダを感じてもらえなければ…
そんなことを思いながら稽古に励んでいます。

 
おそらく25歳最後の舞台になります。主人公の羽室こずえの最初の登場シーンも25歳。何か、この作品に呼ばれたような気がしています。私達1人1人にある小さな箱。彼女はどう向き合うのか、一緒に胸のカスタネットを鳴らしながらご覧下さい。そしてどうか、月の精として、皆様を彼女の世界にお連れ出来ますように。