/劇団大樹所属
Kawano Seiichi
僕が主宰として公演プロデューサーとして、最も繊細に、そして大切に感じている作業がキャスティングです。配役が決定した時点で、芝居の9割は完成してしまうと感じているからです。配役を思案する時、目の前に必ずあるのが「台本」「名簿」「過去の客演ファイル」です。これまでに共演させて頂いた俳優さん達や、どこかでお会いした誰か、そんな方達を思い浮かべながら繰り返し台本に目を通します。するとある瞬間、ふと「誰か」が僕の中で台詞を喋り始めるのです。これが出演交渉の始まりです。今年も素敵なキャストが大きな樹の下に集まって下さいました。その「誰か」をご紹介させて頂きます!



/エーライツ所属
Tanaka Yoshiko
前回公演 「お月さまへようこそ」 では 「赤いコート」 のメアリーを演じて頂き大好評でした。座組では 「ロマンス担当」 と呼ばれていましたぁ。勝気で小粋な性格とは裏腹に、とっても純な心を持ったキュートな女優さん。そのコロコロと変わる表情は舞台にあって何とも魅力的です。今回は僕と一緒に 「微熱の箱」 から6本の短編を読んで頂きます。僕等が演じるのは 「人間」 だけではありません、時に動物だったり、不思議な生き物だったりします。 彼女とこの6本の短編をどう分かち合う事が出来るのか、今から本当に楽しみです。

http://www.geocities.jp/xxsooxx/


/オフィスともだち所属
Hirano Megumi
シリアスからコメディまで何でもこなしてしまう豊かな感性はどこから湧き出て来るのでしょうか。昨年の大樹公演 「お月さまへようこそ」 でも名コメディエンヌ振りを惜しむ事なく発揮して下さいました。その細い身体から迸る力強い表現は魅力満載です。今回は 「カスタネットの月」 の主人公“羽室こずえ”を演じて頂きます。この役は、平野さん以外に考えられない程、僕のイメージにピッタリでした。そして彼女のどことなく儚げな佇まいが、僕にはみ群杏子さんとどこか重なって見えるのです。現在は某水族館のイルカショーでも活躍中。本当に頼りになる素敵な女優さんです。

http://blog.livedoor.jp/hiramegu2004/


/プロダクション タンク所属
Takeuchi Chisako
僕が所属する狂言の会の先輩であり、面倒見の良いお姉さん。ムードメーカー的存在で、天性の明るさを持った女優さんです。竹内さんがいると本当に周りの空気が和みます。最近では 「アリコ」 のCMにも出演されていました。狂言の舞台では共演もあるのですが、いわゆる演劇の舞台で共演させて頂くのは初めてです。今回は 「ジェリービンズの指輪」 の“しょうこさん”と、その大らかな気立てから 「カスタネットの月」 の“夏子さん”を演じて頂きます。ご主人は某有名長寿旅番組のディレクターさん。これが何と僕の大好きな番組でして、日曜の朝は欠かさず(笑)

http://www.pro-tanc.com/

/マウスプロモーション所属
Naya Rokurou
初めて共演させて頂いたのはシアター] 「名作劇場」 の舞台でした。声優さんのイメージが強かったのですが、その声その佇まいから生み出される圧倒的な存在感に、この方は紛れもない舞台人であると強烈に感じさせられました。まさに一騎当千の俳優であり、憧れの大先輩です。今回どうしても 「カスタネットの月」 の“専務さん”を演じて頂きたい思いを抑えられず、声を掛けさせて頂きました。そしてお返事は 「貴君の熱意に打たれました」。この瞬間の喜びは一生忘れられません。大樹の舞台に納谷さんが…ひとつ夢が叶いました。納谷さんは僕等にとって 「鎮」 のような存在となって下さる筈です。

http://www.mausu.net/


/劇団朋友所属
Miyata Tomoko
劇団大樹10周年記念公演 「ポプコーンの降る街」 では、僕の演じた探偵の助手 「タキ」 を好演して下さいました。作者のみ群さんから、公演後頂いたお手紙に 「私のイメージそのものです」 とあった程ピッタリの役柄でした。実は僕と宮田さんは、既に 「素の会」 という語りの会で 「微熱の箱」 から5本の短編を共に朗読した経験があります。ですので僕等にとって、み群さんの作品は3作目という事になります。座組最年少であり、皆から愛される小柄で可愛らしい子猫のような女優さんです。今回は僕が最も重要な役と考える“月の精”を演じて頂きます。

http://www.gekidanforyou.com/index2.html


/アイリッシュハープ
Sai Ailing
ハープ奏者。み群杏子さんの世界を 「月と語りとアンサンブル」 というスタイルで上演しょうと思った時から、生演奏で行きたいという思いはありました。弦楽器であるというイメージは持っていたのですが、女性的で 「月」 を連想させるような楽器は・・・と考えた時に、ふとイメージに浮かんたのがハープを奏でる彩愛玲さんの姿でした。昨年ある舞台でご一緒させて頂いたのですが、思えばハープという楽器そのものが、まるで 「月」 のようでもありますし、ハープを奏でる彼女はまるで月の女神アルテミスのよう。彩さんの奏でるハープは僕等の言葉をお客様に届ける風のような存在であり、み群さんの世界の風景のようにも感じるはずです。その月の雫の如く音色を劇場でご堪能下さい。