/劇団大樹
Kawano Seiichi
今年は例年以上にキャスティングには苦労しました。2月にオファーを開始し、全キャストが決定したのが7月。プロデューサーとして、改めてキャスティングの難しさもどかしさを痛感させられました。僕は芝居の9割はキャスティングで決まると考えています。それだけにキャスティングに懸けるエネルギーには半端ないものがあると自負しています。ですので劇団大樹に出演して下さる役者さんは、僕が考え得る最高の出演者であり、登場人物のイメージそのものです。そして今年もまた素敵なキャストが大きな樹の下に集まって下さいました。頼もしい大先輩、納谷六朗さんも去年に引き続き参戦して下さいます!大樹初登場の方々もたくさん!自信を持ってご紹介いたします!

http://blog.taiju.main.jp/



/aiかんぱに〜
Ogino Kimiko
僕がお世話になっている狂言会の先輩です。この 「ひめごと」 の上演を決めた時から、この役は絶対におぎのさんに演ってもらおうと決めていました。オファーをかけた後、未散について 「よく分からない女の人ねぇ。私に出来るかしら? でも一緒に悩ませてちょうだい」 と言っていましたが、僕はこの未散こそ、おぎのさんの当たり役になるのではないか!くらいに考えています。飄々としたキャラクターの中に、どこか哀愁を感じさせる佇まいが魅力的な女優さんです。たまに無防備に毒を吐きます(笑)

http://www.aicomai.com/


/フリー
Kakimori Nanako
共演したことこそありませんが、僕は彼女の芝居を客席から観ていました。楚々とした風情から凛とした思いを感じさせられる素敵な女優さんです。大沢翠役のキャスティングは本当に難航続きでした。「もうこれ以上は…」 と限界を感じた時にふと湧き上がったイメージが彼女でした。その時、彼女が、僕の良く知る劇団のワークショップに参加していることを知り、すぐに会いに行きました。そのワークショップでは、芥川龍之介の 「白」 という作品を演っていました。僕はその日の内に彼女にオファーをかけました。

http://www11.plala.or.jp/mazenana/


/フリー
Tobari Chiharu
恋人役、妹役、彼女とはもう何度も共演させて頂いていますし、これまでも大樹公演をお手伝いして下さっていました。以前、大樹で共演する機会もあったのですが、諸々の事情でその時は実現しませんでした。その彼女とやっと大樹での共演が叶います。この久美役は読んだ瞬間から 「戸張ちゃんだ!」 って思っていました。彼女も快く、この役を引き受けて下さり、共に大樹の舞台に立てることをとても喜んでくれました。僕が勝手に妹のように感じている可愛い女優さんです。会う度にどんどん素敵になっていきます!

http://blog.livedoor.jp/t_chi_haru/

/マウスプロモーション
Naya Rokurou
昨年、出演して頂いた 「月と語りアンサンブル」 では、期待通り 「鎮」 の如く存在感で、座組を引き締めて下さいました。剛柔併せ持った本当に頼もしい役者さんです。こういうベテランの役者さんが座組に加わると、座のモチベーションが自然と高まります。納谷さんは11月にも舞台があり、今回は無理を押しての出演なのですが、「この舞台の幕が上がった時に、峠役で舞台に立っているのは納谷さんでなければダメなんです!」 という身勝手なラブコールに、粋な男気で応えて下さいました。作者のみ群杏子さんも納谷さんのご出演をとても喜んで下さいました。この度、納谷さんが示してくれた男気に、僕は主宰として全力で応えていく所存です。今年もご一緒出来ることを心より嬉しく思っています!納谷さんありがとうございます!

http://www.mausu.net/


/生田流筝曲師範
Arai Miho
昨年の公演を “生演奏” でやって感じたのは、やはりライブにはライブなのだという衝動でした。演者と奏者が、言葉と音楽が高まり合うテンションは、作品をより高い想像の極みへと導いてくれます。その思いから、今回も生演奏で行こうと決めました。そして何度も台本を読み返し、胸に響いて来た音色が 「箏」 でした。美帆さんとは、僕が双子六兵衛を演じた、山本周五郎の 「ひとごろし」 の舞台で共演させて頂き、そのお人柄にも音楽性にもとても惹かれるものがありました。その美帆さんが大樹の舞台で演奏して下さるなんてこの上ない喜びです。通常の箏は十三絃ですが、今回は 「二十五絃箏」 という、通常の倍の絃を持つ箏を演奏して頂きます。美帆さんの指先から奏でられる優しい箏音は、皆さんの心の琴線と豊かに共鳴することでしょう。その美響を是非とも劇場でご堪能下さい。僕は美帆さんに、ひめごとの精となって頂くつもりです。

http://biwa-koto.com/


/草月流華道家
Yokoi Koen
もう何度となくお仕事をご一緒させて頂いていますが、紅炎さんの空間コーディネイトのセンスには驚かされるばかりです。空間を飾る、埋める、彩る…その仕事を形容する適当な言葉すら見つかりません。昨年の大樹公演 「月と語りとアンサンブル」 では、登場人物の内面が、花とな り、刻々と変化していく様を表現して欲しい…という要望に見事に応えて下さいました。舞台美術という言葉ではもう彼女の仕事の領域を表せません。僕には精一杯の敬意を込め “花美術” としか形容出来ないのです。今回は劇場に秋をあしらって頂きます。紅炎さんが彩る美しい空間をお芝居と合わせご堪能下さい。

http://homepage3.nifty.com/kurenai_kouen/