Tomoko Hirano
平野智子 演出/テアトルエコー


はじめまして。劇団大樹初参加の平野智子と申します。川野さんからご連絡を頂いた際には、翻訳ものの喜劇を得意とする私に何故オファーが?!と正直驚きましたが、数か月たった今ではこの不思議なご縁に妙に納得しております。。。というのも、20代半ばの私は肩ひじばっかり張って仕事をしていたので、あったかいほんわかした作品は読んでも肌がかゆくなる感じで苦手だったんです。それが、人間って変わるもんなんですね…ディズニーの番組を作ったり、テニスコートでちびっこと触れあううちに、ハートフルなものがやりたくなりました。み群さんの本は、まさに三十路に入った私がいま一番手がけたい作品です。特に「マダムグラッセの家」は読みながら、主人公のマダムグラッセの愛嬌のある笑顔が浮かびました。絵が浮かぶ作品は必ず上手くいくんです(笑)。これから本番まで、練ってこねて寝かせて…ほんわかしたみ群ワールドにエコー風味のスパイスをきかせます。11月の上演をどうぞお楽しみに!!


1979年、横浜生まれ。2002年、津田塾大学卒業。在学中、巴プロデュースを主宰し、テネシー・ウィリアムズ「Summer and Smoke」。サルトル「出口なし」。レイ・クーニー「Run For Your Wife」の演出を手掛ける。2002年、テアトルエコーに入団。現在、文芸演出部/準劇団員。劇団の内外で演出助手をつとめる一方、2005年「マグノリアの花たち」で演出家デビュー。物語のバッググラウンドを生かした丁寧な作品作りを心掛けている。2006年、第2回ギィ・フォワシィ・コンクール参加作品「関節炎」の演出で最優秀賞受賞。2007年12月、テアトル・エコー SIDE B公演として「関節炎」「相寄る魂」を演出する等、着実に力をつけている。2007年、エコー本公演として「エリック&ノーマン」を演出。2008年には、同じく本公演として「トムとディックとハリー」を演出。「エリック&ノーマン」は、口コミでの評判から、連日大入満員の大好評を博し、2008年には俳優座劇場にて再演。