Akira Yamaguchi
山口あきら  演出/青年座


今回、また、劇団大樹でみ群作品を演出できることに、大きな喜びと期待をしております。み群さんの作品は数多の魅力があります。その世界観は、読むもの観るものにとって、自身の人生に照らし合わせることができる部分が多く、ある郷愁をも感じさせます。彼女独特な女性の感性と宇宙的広がりの中、ストーリーは展開されてゆきます。劇団大樹の川野誠一氏は、その名の通り誠実な男ですが、そんな女性的な広がりに演劇的価値を見つけ、み群作品の虜になっています。ナルシストでナイーブな演出家の私?(私を知っている人は絶対にそう思ってはいない)も、また、その一人です。今回はカバンの中の宇宙をどう具現化するか挑戦です。お楽しみに!!


青年座所属。俳優/演出家。桐朋学園大学短期大学部芸術科演劇コース卒。その後、青年座に入団 。青年座公演「ブンナよ、木からおりてこい」「MOTHER」「評決」をはじめ多数出演しており、最近の公演では、「妻と社長と九ちゃん」に出演。また数々の東宝、松竹の商業演劇も出演し、蜷川幸雄演出の「マクベス」「テンペスト」等、海外公演にも出演している。ミュージカル出演としては「ピーターパン」「エニシングゴーズ」等がある。演出家としては「少年ギ曲団」「劇団参人芝居」「劇団sei」「HAYダンスカンパニー」「オペラグループ31」等、ストレートプレイからダンス、オペラまで幅広く手掛ける。劇団大樹では「ダニーと紺碧の海」「ポプコーンの降る街」「お月さまへようこそ」「み群杏子の世界」「ひめごと」を演出。また講師としても活動しており「劇団青年座研究所」「東映アカデミー」「東京スクールオブミュージック専門学校」にて後進の育成にも力を注いでいる。04年から語りの会「素の会」の演出を手掛け、好評を得ている。